こんにちは。みくたです。
最近、周りのお母さんからこんな声を聞きました。
「写真販売の展示写真、ケータイで撮っている人いるけど、アリなの?」
「見に行けない人が、見に行ける人に頼んで写メってもらうみたいだよ」
「ケータイで撮っちゃえば買わなくて済むよね。なんかずるくない?」

「見に来る人が集中するから、とりあえずバーって撮って、後でゆっくり見て決める」
この展示写真撮影問題、あまり表面化はしていませんが、実はあちこちで聞かれます。
販売展示写真、ケータイで撮影してもOKなのでしょうか?
著作権は?肖像権は?そのあたりをちょっと掘り下げてみました。
(今回は真面目です!キリ!)


☆「展示販売の写真、ケータイで撮っている人いるけど、アリなの?」
結論からまず言うと、 展示販売写真の撮影は「ダメ」です。
では、なぜなのでしょう? 分かりやすく説明します。
まず、法的にNGかどうか。
園や学校の展示販売写真、 著作権は販売側(カメラマン)にあります。
著作権のある販売物を、見本として展示しているわけです。
(※園や学校側が業者と契約している場合はこの限りではありません)
この販売物をケータイカメラで撮影する行為、 理由はなんであれ、「著作権侵害」になるのです。
では、被写体の「肖像権」は?
「自分の子供が写ってるんだから、肖像権は自分の子供では?」
被写体の肖像権は確かにありますが、肖像権について主張するなら、そもそも販売・展示しないように求めなければいけません。
そしてそれは年度の初めに園や学校側から許可・不許可申請の書類を提出しているはずです。
「肖像権があるから、撮影してもよい」という権利はありません。
という理由から基本中の基本、「法的」にOKかNGかは、 NGというわけです。
さて、そうは言っても、 「モラル」「マナー」「情状」的にはどうなのでしょう。
☆「見に行けない人が、見に行ける人に頼んで写メってもらうみたいだよ」
仕事の都合、家庭の事情、様々な事情から見に行けない方もいるかもしれません。
ただし、展示の販売はみなさん平等です。
見に行く人はきちんと時間を作って自分で見に行って選んでいます。
どうしても見に行けない事情があるなら、見に行ける人に写メを頼むのではなく、写真を選んでもらうようにしましょう。
もしくは、園や学校に相談してみるとなにか対応してくれるかもしれません。 自分の事情で他の方に違法行為をさせてしまうのは、気が引けますよね。 また、親切心から見に来れない人へ写メを送ることも、よかれと思っていてもお互いに嫌な思いをすることになりかねないので、やめましょう。
☆「見に来る人が集中するから、とりあえずバーって撮って、後でゆっくり見て決める」
「個人的に使用するだけなのだから、問題ないのでは?」
この問題、展示写真だけではなく、ネット上の他人が描いたイラストや他人が撮影した風景写真等についてもよく議論が起きますが、結論はNGです。
これは「本屋に売っているレシピ本を自分で料理するためにちょっと写真撮って、後で見ながら料理する」ことと同じなのです。
「結局買うのだから」という理由があっても、撮影した時点で「同じ」なのです。
(ちなみに本屋さんのケースの場合、「万引き」扱いになります)
また、人が集中していても、小さな子供を連れていても、きちんと選ぶ人はきちんと選んでいます。
上でも述べたように、展示写真の販売は、みなさん平等なのです。
☆販売側、園・学校側も対策・工夫を
だからといって、写真を注文するたびにストレスを感じたり、毎回購入できなかった…なんてことがあるのも事実です。
もし、いつ見に行っても人が多すぎて選べない、そもそも展示の時間に行ける人が限られていて、大半の人が見に行けていない
というように、展示販売自体に問題があるのならば、園や学校、業者側も改善するべきです。
・ネットから選別・注文できるようにする。
・フォトブック形式にしてゆっくり閲覧できる場所(図書室やコーナーなど)を作る。
・学年・クラスで展示場所を分けるなど、少しでも人が散らばる工夫をする。

など、注文する側がストレスにならないよう、工夫をすることも大切です。
いかがでしたか?
今は「誰もがどこでも写真が容易に撮れる時代」で、 OKなことと、NGなことの境界線が曖昧になってきているのも事実です。
ただ、「気付いたら周りに迷惑をかけていた!」「手軽すぎて違法だと気付かなかった!」なんてことにならないよう、「これはOKかな?」と思ったことは、「調べる・学ぶ・知る」クセをつけたいものですね。
みくたでしたひよこちゃん

この記事を書いた人

mikuta
mikuta
WEB制作 時々 デザイン ところにより 2児の母
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2児の母目線で、親はもちろん、卒対・子ども会・役員・○○係などなどの「こういうの知りたかった!」「こういうの欲しかった!」を提供できるよう、がんばります!

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