園のイベントビデオ制作において、普通の映像プロダクションでは撮るけれど、こどもメディアHUGOでは意外と撮らないものがあります。 例えば・・・

1)発表会やお遊戯会での劇や合奏の時、子供の大きなアップを撮らない
2)お泊り保育の子どもたちの寝姿を撮らない
3)卒園式の感動のシーンでお母さんたちの涙のアップを撮らない

特に2)の「寝姿」は、保護者の方からも「撮ってほしい」とよく希望されるのですが、現場の事情を説明してなるべく寝姿撮影はなしにしていただきます。
親なら子供の寝姿はもちろんかわいいし、我が家でないわが子の寝姿を見たいものです。
ただ、それは親側の思いであって、園の事情は違います。
みなさん、子供を寝かしつけるのって大変ではありませんか?
お泊り保育の先生方の寝かしつけってそれはそれは大変なんです。
大半のお友達が寝静まった夜中、だいたい2,3人夜型の子が暗闇の中ハイテンションで起きています。
そんな中、寝姿を撮りにいくものなら「カメラマン来たー」と大騒ぎ。
他のお友達が起きたりと先生の苦労は台無しです…
また、撮影する側にとっても、全員撮る事が出来ないのです。
寝静まった部屋はそもそも暗いのでうっすらライトをつけますが、ひとりひとりをとらえるのはなかなか厳しい。
うつぶせて寝てる子。布団にもぐってる子・・・個人個人がバラバラです。
「うちの子の寝姿がない!」といわれてもお手上げです。
近年はお風呂も撮らなくなってきました。お風呂も就寝も同じで撮るべきではないと考えます。
その分、カレーライスを食べる、お外で遊ぶというアクティブな時間を有効に使った方がお勧めです。
(DVDは収録時間が限られる為)
3)の卒園式のお母さんの涙涙の件。普通のテレビ番組だとこの母号泣シーンは必ず撮ります。テレビでなくても映像的なインパクトとして有効なので、抑えたいところですが、Hugoではこれをアップにすることを避けています。
まず、子供達が主役のビデオであることが大前提で、また、保護者全体ならいいのですが、特定のお母さんのアップが入ると違う意図が出てしまいます。
お母さんは泣きたくて泣いているのではないし、どうしても涙をこらえきれなかったわけで、ましてビデオに撮ってほしい訳ではないでしょう。
やはり園専門ビデオ制作としては、その辺の視点がぶれてはいけないと思っています。
ただいま平成27年度卒園式ビデオの編集真っ最中。
28年度も上記ルールを守って、素敵な園ビデオの制作をしていきたいですね。
by 店長

この記事を書いた人

店長
店長
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映像制作その他メディア制作
こどものためのメディアにかかわり20年以上
毎年こどもにいろんな事を教えてもらう日々

■ 好きなものごと・・・こどもが笑っているとこ
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■ 趣味・・・自然と戯れる・ドライブ

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